Piano Trio

2016年8月 6日 (土)

Enivrance Ivan Paduart

完璧に見逃していて中古で偶然見つけてリリースしてたのを知って「えーっ」となってしまったアルバム。前作のピアノトリオ作品『Ibiza』と同一メンバー。シンセを僅かに被せたりしているところなども同じで、相変わらずPaduartのピアノは麗しいねぇと来る。「麗しい」という言葉しか見つからないね。ヘンな言い方すると、YMOじゃないけど「胸キュン」だな。特に私の場合では3曲目「Paresse Infinie」。私が思うに、Ivan Paduartってピアニストは日本ではそれほど知名度高くはないかもしれないけど女性にけっこう人気あるんじゃないかな。女性受けしそうなピアノのタッチ、歌い口なんだよね。おそらくこのメンバーでまたもう一枚出してくれるでしょうね。そう望んでいるファンは多いはず。ジャケはもう少し暈したほうがいいかな。


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2015年9月19日 (土)

In The Morning Stefano Battaglia Trio

Battagliaは現在わたしが最も注目し続けているピアニストのひとりであるが、日本ではそれほど知名度は高くはないし、イタリアではどうなんでしょうかね。私はPieranunziよりも好きですが。アルバムのシリアスな作風からしてなんか人気あまり無さそう。

今作品はMusic Of Alec Wilderということであるが、まず、ライブ録音であったのに驚いた。拍手がなり始めるまでライブ演奏であるとはまず気付かない。録音エンジニアがアメリオですから、やっぱり音は悪かろうはずがない。そして、演奏の方はというと、これも前作品同様にあまり他人には勧める気にはならないのだが、この「Moon & Sand」はちょっと聴かせてみたい気がした。誰にかと言うと、キースのファンあたりだね。Battagliaはデビュー当時、日本のジャズ評論家とかにキースの模倣呼ばわりされてるが、Standards 2に入っているキースの「Moon & Sand」とを聴き比べてみてほしいもんだね。Battagliaがキースに影響受けているのは確かで、このアルバムでもキース・ライクなところが見れるが、しかし、デビュー当時の昔と違うのがそれだけで終ってないところ。これを聴けば、どう変貌していったのかが分かるし、個人的に言えばこの「Moon & Sand」は見事にハマった。まあ何回聴いたか分からないくらいに聴き、それで飽きないね。なんか誰の曲の演奏なのかこれじゃ分からないよねなんて思ってしまうようなところがあるけど、最後のトラックなど、やがてフッと惹かれる美しいメロディが表れ、そして、次第に演奏はドラマチックに激しさを増して行くところなんかはもう流石Battagliaです。

Battagliaはよくミステリアスと言われると思うけど、ここではさらに聴き手を引き込ませてしまうような演奏をしている。そこには静寂の強制感などは無いんだな。こういう演奏を聴かされたら聴き手は自然と沈黙するであろう。

Stefano Battaglia: piano
Salvatore Maiore: bass
Roberto Dani: drums

1 In the Morning
2 River Run
3 Moon And Sand
4 When I am Dead My Dearest
5 The Lake Isle of Innisfree
6 Where Do You Go?
7 Chick Lorimer

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2015年8月 8日 (土)

Trio Grande

Massimo Colombo (piano)
Darek Oleszkiewicz (double bass)
Peter Erskine (drums & percussion)

このピアニストはこれが初聴き。けっこう流麗な感じなのでBGM的に聴いてしまいやすいが、これはそうゆう聴き方でもいいんじゃないかな。特別凄みのある演奏をしているわけでもないし音量下げ気味で聴いているとこのピアニストの演奏は起伏のない弾き方なのであっさりとした印象である。もう少し情感があったらなと普通ならすぐ飽きてしまうところなんだけど、しかしながら暑苦しさ皆無の清涼感があって聴きやすくなっているうえ、甘美な旋律が随所で聴けるからなのか、ここのところずっとこのアルバムを聴き続けていても飽きさせなかったね。一番最後の曲など歌詞など付けては歌えそうなメロしている。

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2015年4月13日 (月)

Going Home Joey Caldrazzo

ピアノトリオのスタジオアルバムでのリリースは15年ぶり。それにしても長かったね。少し前にLive盤が出ているが、これがいまいちピンと来なく、まったくと言ってもいいほど聴きこめなかった。それて、今作を聴けば私にとって今のカルデラッツォはどうなのか、これではっきりするだろうと思い、早めに予約を入れて注文したわけであるが。

一曲目を、まずまずかな、なんて思いながら聴いたが、しかし、アルバムとは一曲目が大事で、私の場合、カルデラッツォに限って言えばの話だが、「まずまず」ではだめなんだな。やっぱり最初っから「これだ」って来てほしいね。それだけ私の中でのColumbia盤『Joey Calderazzo』の評価は高く、大のお気に入りとしてこれまで聴いてきているので、感覚的にこうなってきてしまう。2曲目でBranfordが客演しているけど、出来は悪くはなかったとは言え、できれば入れてほしくなかったんだよねぇなんて思ってしまったのは私だけなんだろうか?(ちなみに今作は最後にソロピアノで閉められているが)。やっぱり、久しぶりなんだから全部ピアノ・トリオでやってほしかったね、それも完成度の高いモノを、と聴く前から私がカルデラッツォに相当期待してしまっているのが自分でもよく分かった気がした。3~4曲目まで聴いてこのアルバムはこんなかんじなのかなと、どうもイマイチ入っていけない自分がいる。ドラムスのAdam Cruzと私の相性もあるかな。

5曲目、これが素晴らしかった。今カルデラッツォがやろうとしているもののひとつの理想の形として表現されているピアノトリオ演奏がこれなのかなと思いながら聴いた。旋律的には名曲「Catania」を思わせる。

しかし、6曲目が5曲目とはまったく異なる曲調の演奏、どうもリズムが私に合わない。このあと「My Foolish Heart」のバラード演奏ですかあ?って、私はここでもどうしても素直に入り込めない。「My Foolish Heart」はBill Evans Trioでの超名演があるから、自信持って入れてきているハズなんだろうけどね。

Joey Calderazzo、変わったかねえ。そりゃ15年もの年月が経てば変化するのは当然として、その変化をどう捉えるのかは、結局、リスナー次第ってことなんだろうか。

私自身の好みも以前とは変わってきているというのもあるんだろうが、私がここでリピートして聴きたいと思う曲は「Legend」しかなかったのである。最後のソロなんかより、もっとスピード感のある演奏入れてほしかった。ってことは、昔のほうが良かったってことになってしまうようである。あのLive盤が好きになれなかったのは録音の悪さが原因ではなかったんだろう。このあと、何でだろうなとClumbia盤を取り出しては聴いてしまったのであった。

今年はお気に入りのアルバムがなかなか現れない。思うようにたまっていかないようである。

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2014年9月21日 (日)

Serenity Thierry Lang

わたしはチャーリー・ヘイデンの曲「Ellen David」 が正直あまり好きになれない。全然良い曲とは思っていない、それがThierry Langの演奏の手に掛かると(もちろんピアノ・トリオによる演奏だけれども)素晴らしいと思えてしまう。だから、わたしはこの一曲目でもうこれはやられたという感じになってしまった。曲の良し悪し、好き嫌いで語れないのがジャズたる所以。この曲でわたしがいいと思える演奏は今のところこれだけである。今後、これよりもっと気に入る演奏が現れるとはとても思えない。この曲の終わり方を聴くと、もうこれは完璧というしかない。これだけとっても何とも言えない気分にさせられた。一曲目から2曲目の間にある約16秒間の沈黙がまったく長く感じない。それはそういう演奏をしているからであり、必要な時間なのである。

PercussionのAndi Pupatoはやや控えめであるが、これまでThierry Langのピアノ・トリオであまり感じなかった三者との一体感がある。でも、やはり主役はThierry Lang。弾んだ曲が一曲あり、欲を言えばもう一曲ぐらいスピーディーな演奏も入れてほしかったが、けっして退屈することはない。録音も優秀、十分満足できるレベル。

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2014年8月 6日 (水)

Story Enrico Pieranunzi Trio

いつも通りの期待を裏切らないエンリコ様のピアノトリオであるけど、キース同様もはや意外性や新鮮なものがわたしには感じられなくなってきている。でも他に良さそうなものが見つけられないでいると、結局買うハメになってしまう人なのは間違いない。わたしにとってエンリコとはずっとそういうお方となってしまっている。わたしがジャズを聴くようになってまだ15~6年ぐらいなのだが、ここがキースとは違うんだよなあと思っている点。ただし、エンリコなら何でもいいとは思っていない。だから、わたしはピアノトリオを選んでいると言える。これは出れば早かれ遅かれ聴くことになる。

1. No Improper Use
2. Detrás Más Alla
3. Blue Waltz
4. The Slow Gene
5. Which Way Is Up
6. Where Stories Are
7. Flowering Stones
8. The Real You

Enrico Pieranunzi (p)
Scott Colley (b)
Antonio Sanchez (ds)

Photo


しかし、CamJazzはなぜか録音して数年経ってからリリースする傾向があるが、これってどうなんだろうねえ?エンリコの場合はとっとと早く出せばいいのにと思っているのはわたしだけだろうか?

前作と同じメンバーによる本作であるが、ピアノトリオが6曲、デュオが2曲となっている。トータル約50分。

これまでのピアノトリオと比べてこのメンバーらしいと思うのは「No Improper Use 」や「Which Way Is Up 」のようなやはり躍動した演奏だろうか?「Which Way Is Up 」はSanchez & PiranunziのDuoでスリリングさがよく出ている。このアルバムはなぜか後半の3曲に静かな曲が続いており、Colley & PieranunziのDuoによる最後の曲「The Real You 」はちょっと趣を変えてきているが、ぜんぜん悪くないし、このような曲を入れるとすると、やはり最後になるのだろうね。

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2014年6月12日 (木)

Micro to Macro Joonas Haavisto Trio

わたしはほとんど国内盤は買わない主義なので、解説を読む機会も滅多にないが、このアルバムの解説によると、アルバムコンセプトは「宇宙」であるという。すべてHaavistoのオリジナル曲。コンセプが何であろうと、ここにはまず良い曲があって素晴らしい演奏がある。それは耳に残るメロディでありフレージングであって、もっと聴いてみたいと思わせてくれるほどの非凡さがあり、アルバムタイトル名に負けてはいない。ボーナストラックの「Slowing Down 」の素晴らしい歌心といい、聴き終わればもう繰り返し聴くことはないだろうといったありふれたレベルでないのがうれしい。そうならないと、私のような気まぐれでわがままなリスナーはついていけない。まあ、「宇宙」というほどのスケールの大きさは感じないし、ボーナストラックが2曲入りなのにもかかわらず、トータルの収録時間は47分と短めとなっているけどね。

Joonas Haavisto (p)
Antti Lotjonen (b)
Joonas Riippa (ds)

1 Light From Behind The Sun
2 Sothis
3 Circling Planets
4 Is There Anybody
5 Color Confinement
6 Partying Quarks
7 Slowing Down
8 Supernova

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2014年5月31日 (土)

Flowers of Sendai  Jan Lundgren Trio

『European Standards』以来5年ぶりのトリオであるが、待ちに待ったと言えるね。昨年のJoey Calderazzoのピアノトリオも相当待ちに待たせてもらったにもかかわらず、個人的に不満の残る内容だったが、Jan Lundgrenの場合は、昨年の『Man in The Fog』があれほど素晴らしかったんだから、トリオであっても大丈夫だろうという聴く前から確信めいたものが私のなかにはあった。『Man in The Fog』を聴いて以来、わたしのとってJan Lundgrenはもっとも注目すべきピアニストのひとりとなってしまったのである。

今日エヴァンス系と言われる優れた美的感覚を持つピアニストは多いが、このピアニストは一音一音じっくりと考えぬいたうえで音を選んでいるようで、何をどのように弾いても無駄な音、装飾的のところがない感じがする。ソロピアノでも、あるいはピアノトリオであっても、勢いに任せたような弾き方ではなく、たいへん研ぎ澄まされた、ジャズピアニストにしては音に対して厳選的な印象を受ける。だからなのか、後からじわじわと来るようなところがあるんだろうか?

どの曲もいい演奏しているが、「Alone For You 」  がLundgrenに一番ぴったりと合う曲だろう。ピアノ・カンタービレという謳い文句を用いるなら、わたしならこの曲だろう。

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1   Parfait Amour   
2   Melancolia   
3   Flowers Of Sendai   
4   Transcendence   
5   Waltz For Marion   
6   Fellini   
7   Alone For You   
8   Mulgrew   
9   Lush Life   
10 Man In The Fog   

わたしは輸入盤を買ったのでボーナストラック「Yesterdays」は聴けなかった。

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2014年1月 3日 (金)

Seaward Enrico Pieranunzi Trio

Enrico Pieranunziは所謂エバンス派の代表格と言われている。アルバムDeep Down ではエバンスへの敬愛の念を込められ制作されているのがよくわかる。エバンス系と言われるピアニストは現在数知れないが、Pieranunziは早い時期から、少なくともSoul Noteで聴けるアルバムの頃から、エバンスの音楽の流れを継承しては、さらに飛躍したところにいる。どのようにプレイすればより効果的なのかを熟知しているのだろう。Pieranunziのアルバムを聴くたびにそのような印象を受ける。そして、こっちもアルバムをじっくりと聴き直せば、またいろいろと凄さに気付かされる。

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1. Seaward 
2. L' Heure Oblique 
3. Straight To The Dream 
4. Footprints 
5. The Memory Of This Night 
6. Yesterdays 
7. Je Ne Sais Quoi 
8. This Is For You/But Not For Me 
9. Key Words 
10. I Hear A Rhapsody 
11. What You Told Me Last Night 

Enrico Pieranunzi (p)
Hein Van De Geyn (b)
Andre' Ceccarelli (ds)

Recorded on March 3,4,1995 at Mu Ree Studio,Milano

わたしは二曲目「L' Heure Oblique」がこんなに素晴らしい曲だっとは恥ずかしながら今まで気付かないでいた。

わたしはこのような曲を見つけることを生きがいにしているはずだったのだが、いまさら解ってちょっと鈍かったであろうか?アルバム・タイトル曲の「Seaward」がいかにもエンリコ節だが、たしかにいいメロした曲のひとつであり、このアルバムは頭に決めの一曲を持ってきたなと、このアルバムはその程度の認識だったがとんでもない。実は二曲目以降からワクワクしてくる変幻自在な演奏の連続なのである。しかし、このピアニストはスリリングな展開の持って行き方が素晴らしい。自身のオリジナル曲に比重を置きつつ、スタンダードの取り入れ方がまた憎ったらしいほどにうまい。7~8曲目の流れなんかは最高ですね。

Enrico PieranunziのSoul NoteのベストはDeep DownかNo Man's Landあたりかなと思っていたが、これでさらに解らなくなってきた。

これはレコードでも再発してくれないですかね。出せば絶対買ってしまうでしょうね。

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