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2015年1月22日 (木)

Live at the Orpheum King Crimson

Robert Frippが引退を撤回してKing Crimsonのライブパフォーマンスのみの再始動の情報が私の耳に入ったとき、ライブ盤は必ず出るだろうと思っていたが、やっぱり早めに出してくれた。フリップ大先生はこういったものは早く出すべきの考え方の持ち主だと思っていたので、これは私の予想通りなのだが、不満がまったくないわけではない。収録時間が短い。もっと入れられなかったんだろうか?演奏の方は私は何の文句もない。40分程度じゃLP時代である。これは後から完全版とか出して来るんじゃないだろうか?スタジオアルバムの制作の可能性だって絶対ないとは言えないだろう。ほんと数年前はKC再始動なんてもうないだろうと思っていたわけだからね。

新生Crimsonは7人編成となり、トリプルドラムスって聞いたことないし、ちょっとした驚きであるが、エイドリアン・ブリューをアッサリ?切ってしまったのはさすがです。これは私が前から望んでいたことですから。ブリューのボーカルスタイルではKCでやれるレパートリーがまず限られてしまうのと、ギター奏法的にもはっきり言ってしまえばあまり面白くなかった。結局、これはブリューの素晴らしさがよく表れていると私が思うKCの楽曲は「Sleepless」や「Heartbeat」ぐらいしかなく、それは1980年代の話で「Matte kudasai」なんてとても私には聴けない。David Bowieの「Heroes」のカバーをやったところでつまらなかった。あれはライブでやるような曲じゃないと思うんだけどね。そんなブリューのかわりに、メルコリンズが戻ってきてくれたのは個人的に嬉しかった。Mel CollinsはDavid Sylvianの1986年の2ndアルバム『Gone to Earth』収録の「Silver Moon」でFrippと共演していたし、その曲でのCollinsのソプラノサックスのソロが私は好きでしたねえ。

やっぱりメンバー変えてくると違うもので、ヌーヴォ・メタルと言われた『The Power to Believe』のころより音楽性の幅、可能性の広がりを感じさせてくれる。1971年の『Islands』のころの曲をやっているあたりが驚きを伴う嬉しさで、この曲ってこんなに良い曲だったのかと思ったりなんかして、けっこうこのあたりで泣けてくるファンがいるんじゃないかな。このころの音の良いライブ演奏を私は聴いたことなかったしね。

そして、ああ、この曲やるなら正座するくらいの気持ちで聴かないとな、なんて曲がある。当然「Starless」のことである。 この曲をはじめて聴いた時の衝撃は忘れられない。随分と昔のことだが、それは体全身の力が抜けたような感覚だった。

ボーカルは何度も聴いているせいかジョン・ウェットンの方がやっぱり合っているように感じてしまうけど、ジャッコのボーカルもまずまずと言っていいだろう。Jakko JakszykはJohn Wettonにはない繊細で中性的な歌い方ができるので、「The Letters」のような曲は素晴らしいと思ったけどね。この「Starless」という曲はどれだけ緊張感を出せるかが肝なので、変な不自然さやミスが許されない。1974年のウェットン、ブラッフォードとの演奏とどうしても比べてしまうが、ややテンポを落としているせいか、ゆったりとした感じになっており、「太陽と戦慄パートⅢ」のようなスピード感がこのメンバーにはない代わりにきっちりしっかりとした感じの演奏で、トリプルドラムスの威力も十分に効いているように感じられる。私だけではないと思うが、聴き終わってまたすぐにリピートしたくなる演奏だった。

それにしても40分じゃ短すぎ、あっと言う間に終わってしまった。 このあと、必ず何かある。

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