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2014年9月

2014年9月30日 (火)

Three Times Three Antonio Sanchez

HMVのジャズ部門ランキングでずっと上位となっているから気になって買ってみたものなのだが、売れて当然の内容のように思う。今ジャズを聴いている日本人の審美眼は悪くないということだろうか?

Antonio Sanchezは自分名義のアルバムだけあって、じつにドラマーのリーダー作らしいカッコいいドラミングが存分に聴け、ちょっとぶっ飛んでる感じ。これはいつもより音量上げて聴いてみたくなる。だから真夜中じゃ駄目だな。ここで集められたメンバーにしても全員がいい演奏をしている。今のジャズはどんなことになっているのかと問われたら、個人的な趣味を度外視してこれを差し出してみたくなるような演奏なのである。私はメルドーは自分とは波長が合わないと思っていたが、ここでは素晴らしいと思えるようだね。いつもより熱が入っているように感じたが、 たった3曲のみでもSanchezが参加しているエンリコのピアノトリオより気に入ったかね。収録時間を考えるともう一曲あっても良かったんだけど三つが決まりのようだから仕方ない。ナーディスなどはじめは落ち着いた感じの演奏の入り方をしているけど、徐々にヒートアップしていくのがいい。フェイドアウトさせた終わり方としているが、2曲目の始まり方のカッコよさがあって違和感のようなものはない。結局、このフェイドアウトはアルバム全体のバランスを配慮した上だろう。

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フロントがスコフィールドとロバーノの方はCD2の方に収められ、ロバーノの方がコード楽器を入れて聴きたい欲求にすこしかられたが、CD2枚合わせて約84分で、なんなく一気に聴けてしまう収まりの良さ。まったくBGMには適さない激しすぎるアルバムだった。

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2014年9月21日 (日)

Serenity Thierry Lang

わたしはチャーリー・ヘイデンの曲「Ellen David」 が正直あまり好きになれない。全然良い曲とは思っていない、それがThierry Langの演奏の手に掛かると(もちろんピアノ・トリオによる演奏だけれども)素晴らしいと思えてしまう。だから、わたしはこの一曲目でもうこれはやられたという感じになってしまった。曲の良し悪し、好き嫌いで語れないのがジャズたる所以。この曲でわたしがいいと思える演奏は今のところこれだけである。今後、これよりもっと気に入る演奏が現れるとはとても思えない。この曲の終わり方を聴くと、もうこれは完璧というしかない。これだけとっても何とも言えない気分にさせられた。一曲目から2曲目の間にある約16秒間の沈黙がまったく長く感じない。それはそういう演奏をしているからであり、必要な時間なのである。

PercussionのAndi Pupatoはやや控えめであるが、これまでThierry Langのピアノ・トリオであまり感じなかった三者との一体感がある。でも、やはり主役はThierry Lang。弾んだ曲が一曲あり、欲を言えばもう一曲ぐらいスピーディーな演奏も入れてほしかったが、けっして退屈することはない。録音も優秀、十分満足できるレベル。

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