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2014年5月 1日 (木)

D845 & D960 

シューベルトのピアノ・ソナタのこのふたつの組み合わせは良い。このピリスの昨年リリースされた2011年録音の演奏は、合わせて83分にもおよぶが、冗長さをまったく感じさせることなく聴くことができる。聴き手を魅了し引き込んでしまう演奏なのであるが、シューベルトの音楽とは、長くても演奏が素晴らしければそういった音楽だとも言える。

はじめは車の中で聴いてしまったが、当然ながらカー・ステの音は深みのある音は出ないので、この演奏の素晴らしさの30%も理解できなかった。楽曲自体の素晴らしさをあらためて気付かせ教えてくれるような演奏こそ私は聴きたいのであるが、それがまさにこれだった。このピアノ・ソナタは素晴らしい、シューベルトそのものである。これを聴けば、ピリスが世界最高のピアニストのひとりであることが分かる。余計な装飾や解釈を排し、シューベルトの音楽と一体となって聴こえてくる。これはただの美しいとかの、そういったレベルではない。この感覚を言葉では表現するのは難しい。はじめてアファナシエフのD960を聴いたとき、一体このトリルは何?と思ったが、同じ音楽なのにピリスだとこんな前向きで柔和な響きがするものなのかと思う。音楽とは奥が深い。

Maria Joao Pires Schubert D845 & D960 

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